理由:医療技術の進歩について技術とは、人間が幸せになるためにある。ただいきすぎると問題になるから必ず二律背反的な面も考える必要がある。
理由:自然の流れに反してしまうと、新たな病に発展したり、非人類的動物を製造することにつながると思う。病気になってからの治療ではなく、なる前の治療へと役立つように再生医療が発展していけばよいと思う。
理由:・再生医療が身近になるぶん、ケガしても「また再生できるからいいや。」という考え方になってしまいそう。 ・体っていうのはそう簡単に治らないって思っているから大切にしようと思うし、危険なものから遠ざかろうとする。だから、再生医療が進んでも、体を大切にするってことを忘れないようにしたい。
理由:世界にはドナー待ちの人がたくさんいて、それが間に合わなかったために亡くなってしまった人はたくさんいる。でもiPS細胞があればその必要もないし、拒絶反応もでにくくて良い。 でもそのせいで命や身体を大切にしない人が増えてしまったら、戦争や事件が増加してしまうかもしれない。
理由:iPS細胞には人間の能力を超えるようなものを生成できる可能性が秘められているが、意識的に、知力に優れた人間、筋力に特化した人間が生まれるのではないか、あるいは、その技術が普及すると犯罪に利用されるのではないか等といったネガティブな可能性も秘めているということ。
理由:事務手続きの書類書きが多いと実験の時間は少なくなる。雇用が不安定だと研究に興味があっても研究者になりたいと思わなくなってしまう。
理由:今日発表し合った話の中で、バカバカしいようなものも多々あったが、その批判の中で、もしかするとそうなのかも知れないと思わされるものもあった。日頃のiPS細胞の話ではがん化などのリスクを除いては、まるで奇跡の治療法のように扱われているが、細胞を初期化するという点において、逆らうことのできない時の流れに、逆行した行為だと気づいた。動物としての人間が、その力を手に入れることは、果たして、どうなのだろうか...。
理由:左記は、研究コスト削減と、必要な所に最大の研究費を投入することが可能となり、国の政策として整備することが必要。国際競争にも勝てるようになるし、雇用も確保できる。
理由:一人一人の市民が社会のなかのどのような選択に関与できるのかが不明確である。
理由:研究者は知識であたまでっかちに、一方、市民は知識が不足していて適切な判断ができないことが現状だと思います。研究者は誰が聞いてもわかるような言葉で市民に研究の内容を説明する義務があると思います。なぜなら、研究費に多くの税金を使っているから。世間全体で、バランスのとれた議論のもと、これからの社会を支えるであろう再生医療を促進させてほしい。
理由:新しい技術はポジティブな面が強調されて情報が伝えられることが、よくあるように思います。そうではなくてネガティブな面についてもきちんと情報を伝えることで、"どこまでやってもいいか"などの基準を社会全体で議論していく必要を感じます。
理由:最終的なゴールを考えた場合に、健康に気をつけて体を大切にする生活様式が変わっていってしまう可能性がある。また、生きるということに対する意識の欠如なども考えられる。生命倫理についても考えなおす必要があるのでは?科学技術の発展の歯止めはだれが行えるのか?
理由:かみの毛を切る期間をぎりぎりまでのばして、お金の節約になっているのかをよく考えることがあります。期間をあけることは、長生きをすることが前提となっており、少しでも長生きをすることを視点としたとき再生医療に意味があるのか?
理由:今日、意見を出しあったことで、クローンなどを作れるとなったら自分の命の大切さを見失ってしまのではないかという疑問を持った。寿命があるから人は死を悲しみ、生きていることを大切だと思うことができるのだと思う。寿命がたとえ短くても、長くても、その1度きりの人生をどのように大切に生きて行くかというのが、人間には必要なことなのではないだろうか。iPS細胞によって人は新たな可能性を持つことになるだろう。その可能性を間違った方に広げていくのではなく、人にとってプラスになる方向に広げていくことができたらいいと思う。命の大切さはいつの時代も忘れてはならないことであろう。
理由:再生医療に関する報道は、どちらかと言えばポジティヴに語られている。技術の進歩と将来への期待は良くわかるけれども、研究者、製薬会社、国家間の競争というなかで、生命の尊厳や倫理的問題に対する議論が充分なされているのかどうか。再生医療をめぐる経済・社会・医療・人間の存在等マクロな視点を考える議論が市民に届いてこないとしたら、安易に研究を是として進める研究者が市民の声を検討することはあるのだろうか。
理由:人はいつか死ぬのだから、大切なのは長さじゃないと思う。だから専門家の人には寿命をのばす技術だけにとらわれて、人にとって本当によいことなのかというのを見落とさないでほしい。
理由:停滞を引き起こしかねない。また、DNAをいじりすぎると奇妙な変異を生じさせる場合があるかもしれない。生命はやはり生じて消えることで流れがスムーズにいくのかもしれない。再生医療をどこまで活用するかという到達点については試行錯誤が必要かもしれない。
理由:ヒトES etc細胞を使って研究することに倫理的な面で制約がある事はよくわかるが、書類の準備etc で研究がスムーズに始められないことが多いようです。研究の準備に時間をとられすぎて研究で外国との競争に負けるのではと危惧しています。
理由:命に関わらないことでも(皮ふ形成等)対応できる医師は少ない現状なのに命がかかっている移植が海外に移動するのも大変なのに、お金も足りず治療が受けられない話を聞くとせつない・・・
理由:実際問題としてES細胞やiPS細胞でどこまでのことが出来るようになっているのか?物理的に身体に欠損があって、その目的の部位の再生が可能なのか?遺伝的な疾患の場合、iPS細胞で遺伝情報まで再生する事が可能なのか?
理由:上記は、幅広い意見で捉えると再生医療に対する不安を集約するように思う。再生医療については、まず、医療の進歩として病気に苦しむ人達に役立つという意義は認められると思う。ただ、人の多様性や格差の問題等を考えた時、どこまで商品化するのかを規律することによりそれらの問題にこたえることになると思うため。
理由:命の重さは、限りがあることに由来しているとも考えられる。非常に有効な手段である一方で命の軽さにつながる、そんなに長生きしても何のためにという考え方もあるということ、人の"心"は再生できないということ。
理由:人は進化し続けている反面、悪い部分もあるので、気をつけて進めていって欲しいです。利便性と環境破壊の依存性。
理由:日本人は現在***物を安定した見方が***いない。その時々で***一応***が安定した確たる思考をしてほしい(注:*は判読不能)。
理由:5歳の息子がまだ赤ちゃんだった頃の経験で、医師は医学書だけを見ていて、目の前の患者の言う話を真剣に聞いてくれなかったり、見ていなかったりしたので、まず人の心ありきという事を忘れて欲しくないと思ったからです。(アトピーの息子の肌に薬を塗る事だけを指示し、"それでも治らない"という意見を聞いて下さらなかったりしたこと。あと「母乳と子どもの肌は関係ない」と言われたけど、母乳も体も血液からできているから。結局食事が基本だった。)
理由:具体的な研究面だけでなく、日本人の社会性、価値観による部分が大きい。それが日本の制度不備、研究と応用の非効率につながっている。
理由:治療には少なからずお金と痛みを伴います。場合によっては長期にわたる治療が必要なこともあり、治療をする本人もそれを支える家族も心身ともに大変です。経済的不安や副作用の不安はありますが、苦しんでいる人たちの未来は明るくなってほしい。
理由:核をもってはいけないと国際的に決められているのに、隠し持っている国や、日本とは違う倫理観をもつ国がたくさんある。iPS細胞は、個人の臓器移植に、応用がきくがそれと同時に悪用されてしまう可能性が大きい。悪用されると、例えば人間のクローンを作るとかいうおそろしいことが起こるかもしれない。
理由:再生細胞については、案外現実的な期待と心配しか一般の人は持っていないと自分でも思った。医療がどこまで神の領域に近づけるのかは過去何度も問題になったことではあるが、再生細胞の持つ将来の可能性はその中でも大きなものであると思うし、その危険性についても、研究の段階で法的なものを含めて規制し暴走を防ぐ必要があるのではないか?
理由:ケアの場面で考えると「死」の意識があるからこそ例えば、人と人との出会いの大切さや、支え合うことの重みや難しさ、又、生きていることの感謝の念といった生きる上で抜きには出来ない事柄を感じられると思うから。「死」を意識することからこそ生きていけるとも思うが...。
理由:・私自身お金が無いのでちょっと心配。 ・ビジネスに利用されたり、まずしい人たちが利用できないなどの問題を作ってはいけないと思う・またこれに関して、この技術が特許対象となり得るので、一部の機関や国等が独占しないように気をつけるべきだと思う。
理由:「たくさんの研究発表・成果と、わずかな社会貢献の実現」をどう捉えるのかという為にも、本会の様な議論の場が重要と思われる。 医療=研究という側面のみで言うなれば、多くの研究発表で多くの患者が期待をし、落胆するという悪サイクルを減らす為のよい機会でした。
理由:なぜなら、左記のものを選んだのは、若々しくあろう、美しくあろうという精神を念頭に置いたものだからだ。確かに見た目で判断されるような社会ではいけないという見方も有るだろう。しかし、我々が美しい絵画や風景を見て感動するように美しいものを追い求めるのは、悪いことではない。重要なのは美しくあろうとする精神なのだ。再生医療により、アンチエイジングや美肌などの効果を得られるなら、人はより豊かな気持ちで人生を謳歌することができるだろう。
理由:世間の人がきちんと考えるべき問題であるのに、一部の人や専門家だけの議論で話が進んでしまっている事が、再生医療や原子力の問題だと思うので、この2つが結びついたのが、とても興味深かった。 (注:原子力施設で異常事態が発生した場合、周辺環境に異常に放出され広域に影響を与える可能性の高い放射性物質としては、主に...揮発性の放射性ヨウ素があります。このうち、放射性ヨウ素については、吸入又は汚染された飲食物の摂取を介して身体にとり込まれると、甲状腺に選択的に集積し、放射線による晩発的影響障害を発生させる可能性があります。原子力安全委員会 http://www.nsc.go.jp/toi/010101-010331.htm)
理由:障害者が生きやすい世の中になりつつあるのに、再生医療で障害がより目立つようになることはあり得そう。
理由:再生医療にたずさわる研究者として、日々考えている意見や考えがフィードバックされることがないので、今回のカフェのような再生医療について考える機会があり、再生医療について方向づけられることが大事だと思いました。
理由:予算獲得後に、正当化するためだけに出しやすい結果だけを安易に強制される様な雰囲気がある。また、教授や助教等も次年度の予算獲得の為に書類作成やその他の仕事が多く実質的に研究に専念できていない。教授や助教等が研究を指導できる時間がない。
理由:不確実なことがたくさんあるのでルールを予め決められないし、決めても想定外の紛争が生じるだろうし、それを法廷にもってこられても困る。
理由:今僕達が充実した人生を送っていられるのは、死という終わりがあり期間が定められているので、その期間があいまいになってしまえば命の大切さもなくなってしまう。
理由:「欧米先進国なみに」というレベル設定にはこだわらないが、日本の制度や、日本人の気質、社会性などが、研究を阻んでいる、という現実を具体的に教えてもらった。 日本人の考え方(あいまいさを良しとする、性善説、など)を入れこんだ、日本らしい制度を、日本人の手でつくることが大事だと思う。欧米のまねごとばかりでは必ず矛盾が出てくると思う。言いにくいこと(言ってはいけないと思ってるようなこと)も、きちんと出し合って、話し合っていく場が必要だと思う。
理由:人は自分の身体は大事やし、かえがきかないからおろそかにすることはないけれど、タバコとか酒とかドラッグとかで身体がおかしくなっても金さえあれば身体もなんとかなる世の中になってしまったら、しかもそれが低価格にでもなれば、欲望のままに自分の好きなことをする人が増えるはず。
理由:格差社会の中で貧しい国の人たちも同じ命を授かっているのだから、命の重みはどこも同じ。誰もが同じ様に受けられる治療を。
理由:再生医療がこれだけ現実的にぐっとせまってくると、ヒトは必ず死ぬ(からこそ、この世の中が存在する)という根本的な質問に必ずぶちあたると思います。その説明とscienceを進めていくことが、うまく調和するといい。
理由:医療が進化していくのはすばらしいけど、"自画自賛チーム"(注:ワークショップ時に決めた自チーム名)のこの左のテーマは再生医療の科学的な進歩に人間的な視点から見ていて専門家の方に一度考えてほしいから、選びました。人間は必ず死ぬものだから生きている時の充実感が何より重要だと思います。
理由:折角の芽だから、国あげて、人物・金を集中投下して、法規制も整備して、世界をリードする実績をあげてほしい。
理由:完全なものが良いこととされ、例えば、障碍者が今より差別されたりなど、新たな差別感情が生まれる可能性が考えられるから。
理由:自分の細胞を自分でつくって、自分の体に使うさいには、あまり法的問題が生じることは少ないと思われるが、他人間でのやりとりには、必ず多くの法的トラブルが発生すると思われる。 これを防止するために、あらかじめ当事者の合意の内容にどのような項目をもりこむかということはもちろん事前の法的規制が是非とも必要。しかし、あまり規制しすぎると本来の目的(難病治療等)の達成を阻害するので、どのあたりでバランスをとるのかが重要。
理由:やっぱり、再生医療が実現されると、最初はまだ、再生医療をうけるのにものすごくお金がかかってしまうと思うし、貧富の差によって、ものすごくうけられる治療に差ができてしまうと思うから、貧富の差によって助からない命があってはいけないと思うから、そのへんの制度をきちっと確立してほしいと思います。
理由:再生医療が進歩し、けがしても再生できたりすることで、たとえ、手足を失っても再生できるだろ、という考えで犯罪が行われたりしそう。寿命がのび不死身になることで、生きる意味を失っていきそう。高2の終わりにかいた国語の論文で私は「不老不死」について考えたが、デメリットが多いように思われ、私は「不老不死」に反対だった。
理由:マクロな視点とくに、先端医療技術の推進の立場に立ったとき、これを忘れがちだが、研究者・技術者・政策立案者等を含めて自分の体へのケアという原点に立たないとバランスある方向性は出てこない。
理由:日本が世界をリードするという発想は今まで考えたことがありませんでした。日本がリードするためには、患者のためであるという目的を研究者がそれぞれ思わないといけません。だから、もっと情報を公開していって、より多くの人に希望をもたせてください。研究者が研究する目的が、自分の業績のためではいけないと思います。
理由:日頃、生命科学系研究者達の中にいて、彼らは新しいことをどんどん進めて研究していく。人文系の歴史を振り返るとか反省するのとはとても違う。両者がもっとお互いのことを理解して、経済や政策も含めて、総合的に考えられるようになると、推進と抑制のバランスが取れて、うまくいくのではないかと思う。科学技術への市民参加には、人文社会系の力がもっと必要。人文社会系が市民の人たちにもっと理解されることも必要。
理由:なぜなら、遺伝子組み換え作物など、長期的影響を考慮されずに出回ってしまっているものが社会には多くあり、子育てをする上で不安に感じることがあるからです。「絶対安全!」と言い切れるまでは出回らない方がましなのでは?と感じています。その上でやはり本当に困っている人、苦しんでいる人へ利用されるためのものであってほしいと思います。
理由:私自身、出産の際自然分娩を希望していましたが、色々試したができず、帝王切開に頼りました。現代医学の力を借りないと産み出せない命がある事から、助けられる命と助けられない命、その判断は難しい問題ですね。
理由:1) 歴史的にも何か予測できないことは、きっと起こるだろう。 2) すべての人が共有できている基本が揺らぐ。
理由:臓器を再生する際の臓器はなにを基準にして再生するのでしょうか。なにを健常とするか。それを誰が決めるのか。研究者はより良い技術を追求するだけでよいのか。身体にみえる障ガイはどのように考えるか、そこからうまれる様々なものの捉え方などの広がりは再生医療を考える中で必要と感じました。
理由:ついこの間、子どもの脳死をどう取り扱うのかが議論されていましたが、"再生医療"となるとその議論そのものがふりだしに戻ったということになると思います。そういうことから、今まさに「再生医療」「臓器移植」のあり方について考え直す機会だと思いました。 あと...私の友人に筋ジストロフィーを患っている子がいます。確実に残り少なくなっている命を、家族、周囲の人々が必死で支えています。再生医療について様々な不安要素が大きくクローズアップされていますが、もう少しメリットについてもアピールしていくべきではないでしょうか。
理由:日本国全体の医療費が増えて税金が高くなるのが不安。一部の人が技術を受けられるのに他の人のお金が補助として使われないようにして欲しい。
理由:新しい科学技術を社会に導入するにあたり、まず、議論すべき問題はどこまでが人間が操作することが許される領域かということだと思います。これを議論し、社会的な合意を得た上で、当該技術に対する規制手段(学会ルールにゆだねるか、法的規制をどの程度行うか)を模索すべきだと思います。
理由:意見の中でも出て来たんですが、「再生しようとして、まちがった形になるかもしれない」や「体を大切にしないかもしれない」というのが印象に残っています。
理由:今まで神経の再生ばかり考えていたが臓器の再生については考えた事がなかった。(脊髄損傷の会を主催しているので)、再生医療の可能性はどこまであるのか非常に期待しています。
理由:この内容で本当に再生するのなら、この世界に生きていて不便な事や、物にならない物が治せることなら素晴らしいと思ったからです。私は将来医療系の仕事をしたいのですが、もし、将来(未来)iPS細胞で病気が治せるすばらしい社会を夢見たからです。
理由:医療の現場にいて日々考えるのは、人間の様々な考え方、価値観に反して医療がなされている現実があるという事です。死は、いつか必ず誰にも訪れる事なのにそれを受け入れることが出来なくなっている人が増えているように思います。高度な医療は必要だと思いますが、それだけでは解決できない問題も増えています。死が解決する事もあると思います。
理由:研究とは、一般の人々が思っているほど楽なものでもなく、頭だけでなく体力も使わなければやっていけない。そして、そのストレスに耐えきれず体を壊す人や心を病む人を多く見ているので、研究者に対する理解を深めてほしい。 また、基礎研究の中には応用にはまったく役立たないように思えるものが多くあるが、その中にこそ将来多くの人々に恩恵をもたらしうる物があることを知ってほしい。
理由:例えば、実現される事によっておそらく寿命が延びる。その時生きる目的が失われる。それは寿命が100歳より短いという概念を皆があたりまえのように受け止めていたのがいきなりくつがえされるからだと思う。その時にどうするか、それはとても大事だと思う。
理由:今までは、治らないということが逆に、健常者の方には体験できない経験ができたり、他の障害者に対して同情ではなく同じ立場として気持ちを共有できたり等、一つの個性として受け入れることができたが、単に治せる一つの病気にすぎないとなると、そのような捉え方ができなくなる。
理由:再生医療によって全く新しいDNAや遺伝子ができるかもしれない。鳥インフル、サーズ、口蹄疫などウイルスなどのパンデミックも何か予兆を示すようで怖い。
理由:生物として「死」にも意味があると思うのですが、再生医療によって「不死」になることに問題はないだろうかと思う。「進化」は生と死のくり返しの結果として実現したと思えるので、「不死」になることで、人類の破滅に至るのではないだろうか。
理由:再生医療の当事者のうちでもっとも重要なのは一般市民である。なぜなら、サンプル提供者/被験者になりうるし、又、その際に何の知識もなく当事者になることのリスクは避けられなければならない。インフォームドコンセントを充実すべきである。
理由:過去の歴史からもわかるように新しい技術はその目的とははずれて軍事や犯罪に用いられてきた。iPS細胞もそうならないようになにか工夫が必要である。
理由:現在は手術などの治療を受けられるのは、金持ちばかりだけど、金銭的に余裕のないような人でも重い病気が治せるようになったらいいなと思うから。貧富の差による寿命の長さがなくなるから。お金がある人はすぐに手術で治るが、貧しい人は手術のために資金を得るために時間もかかり、親などが連鎖でたおれてしまうかもしれないから。
理由:以前、祖母が植物状態になった時、「おばあちゃんは、動かないけど、まだ生きてるよ。」と母は言っていました。しかし、脳死の定義が前日変わり、あの時の祖母が今、あの状態なら、果たして「生きている」と言えたかどうか疑問です。「死」の定義が変わるのは「臓器移植」が存在しているからで、もし、臓器移植がいらなくなると、そもそも死ぬということはどういうことなのか分からなくなります。根本的な問題として、徹底的に議論してほしいです。
理由:最近、ゲームなどのように現実社会においてもリセットができると考えている人がいるようです。再生医療によって死という考え方が変わるようであれば、よりゲームとリアルの差がつかなくなると思う。
理由:人命を法律のもとで粗末に扱わないでほしいと思うから。
理由:私はiPS細胞による治療が社会に広まるまで技術的にまだまだ長い時間がかかるであろうと思っているからです。
理由:医療の問題はいつも生命倫理の問題がつきまとう。再生医療にたずさわる研究者・医療関係者は、今後このことを忘れないようにしてほしいと思う。
理由:臓器不全の人(心筋梗塞etc)が、自分の脊髄にある細胞を培養し、それを点滴するだけで治った例もある。こういった事例が多く出てくると思う。
理由:最近の子どもはゲーム脳になりがちで、命のリセットや増産ができると思っている。元々ある体そのものの大切さを知った上で再生医療の知識を与えないといけない。体は再生できるけど、心の再生はできない。お金で命を買えるようになる(軽視につながる。)...その考えの是非。メリットばかりではなくて、デメリットも知っていく大切さ。
理由:自分の中ではとうてい実現しない話もしくは、したとしても臓器移植の時のようにまた新たな問題が生まれてくるようなものと思っていて、あまり期待していない面が多かったが、この技術を待ち望んでおられる方がいらっしゃるということを改めて考えさせられる一言でした。この技術を確立させるため、研究者はがんばらなければならないですが、私たち医療従事者もこの技術が確立できるまで、今ある治療やケアを最善のものへと導く努力をおこたってはならないと思いました。
理由:再生医療という言葉は歯科や皮膚科の広告で日常的に見られるようになった。脊損(注:脊髄損傷)、脳損傷などの疾患に再生医療を用いることと個人のneedsに応じるために再生医療技術を用いることは意味がちがうのにといつも思う。
理由:最近、日本が学問の分野で活躍できる分野は少ない。再生医療は今、日本がリードしている学問であるに違いない。倫理的不安、社会的不安、学問的不安の反面、期待が大きい(生き生きした生活がおくれる、新たな健康ビジネス)があることを忘れてはならない。
理由:この意見は、再生医療どころか、そもそも、病気、健康、医療とは何かを根本的に見直す所にまで導くだろう。再生医療は、臓器移植医療が近代的機械論的医療観に基づくのに対し、古代的な自然治癒力の考え方を復権させるものともいえる。しかし、自然治癒力には限界があるはずで、それを超えた再生まで望めない。歯が再生すればいいなあと思ったが、それは再生できないというのを受け入れていくことが大切なのかと思った。しかし、こういう考えって専門家に言っても聞いてくれないかな?
理由:再生医療にしても、そのほかの問題にしても、わたしたちの生活や利益に関わる問題が、わたしたちとは離れた場所でいつのまにか決められていくのには、問題があると感じています。市民へ必要な情報を提供し、市民が議論し、市民が意見を述べて、それが政策に反映されるような仕組みを、再生医療についてもつくっていく必要があると思います。
理由:少子化と言われているが自然では難しい人もいて再生医療によって不妊を改善できるのはいいが、なんでもなおせるようになると高齢化問題につながるので微妙・・・
理由:臓器のとりかえが出来たら云々ー、というのは私自身確かに!と思って感心したのですが、薬物をやっても臓器をとりかえれるならいいじゃん!...という風になってしまうのでは。もしくは自分の体を改造ーなんてのも簡単にできそうで良いやら悪いやら...
理由:iPS細胞は人間の細胞がどんなに柔軟なものかを示しています。だからこそ人間にまで進化してきたのではないでしょうか。その力を信じて、多くの人の病がなおることは期待できるし、嬉しいことです。 ただ男性の細胞から卵が、女性の細胞から精子ができるかもといった事や、人間とは、を考えなおし、倫理規定が必要となると思います。 世界的な組織での研究を望みます。日本は特に新しいこと(研究・成果)には、なかなか予算も承認も遅いと聞きます。その点も前向きになる必要があるでしょう。
理由:人間は万能ではない。全ての生きているものが生まれて死んでいくように、人間もまた同じ。それに逆らうようなことをしてよいのか???と思った。自然の摂理に反するようなことをしてよいのか?
理由:iPS細胞で助かるならば、少しでもその命を長く保って平和に幸せに暮らしたいと思う人もいるだろうし、逆に「何もしないで死なせてくれ」という人がいるかもしれない。しかし、もちろんみんな長く生きたいと思うだろうし、再生医療というものはとても興味深いので、これからも発展していけばいいと思う。 ただ、人の思うことはそれぞれであり、患者自身としっかり話をすることを忘れないでほしい。だから左記の意見が重要だと思う。
理由:お金や地位だけで延命やケガが治ったとしても治してもらって治った喜びや感謝の意がうすくなったり注意力がなくなるのは恐い。子供たちにも人の命には限りがあり、それを受けとめる心も養ってもらいたいし、優しさも忘れて欲しくない。将来への期待が大きいだけに後ろにみえない不安や問題点はより大きい(多い)ように思った。
理由:治った時点で "本人は" 幸福だと思う。しかし、治療に関する費用、次の病への不安(特に高齢化とあわせて)等もあるので、治療後の生き方についてのケアというのも今後考えていく必要があると思う。(あとは "お金で治す" コトについて、治療できない人々との軋轢、もしくは後ろめたさも出てくるのではないだろうか?)
理由:高齢化にともない様々な問題が発生している。 ・医療費、年金 ・労働人口 ・税金 ...... これらをより促進してはいけないから。
理由:再生医療によって病気が治ることはとても素晴らしいことだと思う。だけど、本来持っているその人の命というのか寿命をいくらでもコントロールできるようになるというのも怖い。臓器だけならまだしもいつかは人まで作ることができるんじゃないか・・・と思ってしまう。
理由:一昔前まで、夢だと思われていたことが実現していく今の世の中で、一見不可能なように思えることも、一瞬のひらめき、またはそれを追い求める姿勢によって現実になりうるものだと思うから。
理由:病気の種類や治療法にもよるが、治ってからの生活とのかかわりが大切かと。もちろん、肯定的に考えて、対処療法しかない疾病で苦しんでいる方へのよりよい医療が進むべきと思っています。
理由:技術の進歩に応じて人(や人の一部)がモノのように扱われるようになってきているという印象を受けたから。
理由:世界で難病に苦しんでいる人がたくさんいて治療もままならない人が多くいる。そういった人達が少しでも助かるようになっていってほしい。
理由:たぶん科学は進んでも進んでも人間は満足できない。物質だけではないと思う。
理由:体を再生することが可能になれば人は長く生きることになるが、そのようになると人生の意味が薄くなる。僕自身、夏休みの宿題はギリギリにならないとしない。人生も同じで死ぬから、それまでにしたいことをしようとするのだと思ったから。
理由:薬であれ検査薬であれ、何でも医療は実際に出してみないと分からない所が多いように感じます。仮に採用されるようになった場合、薬や検査薬をはるかに超えるQOLを下げるようなデメリットが発生すると考えます。人生に関わるので是非、考えてみて頂きたいです。
理由:今は再生医療の限界を超えていると思います。大ケガをしたり、病気になるのも結果ですから、それを受け入れることも必要です。自然ちゆ力を高めたりすることで、難病などの可能性を軽減することはできると思います。あまり、長生きすると後の人がこまります。それぞれのライフステージを充実して終わっていくのが自然だと思います。
理由:可能性、夢が大きいもの、例えばタイムマシンのようなものには日常を大きく変えてしまう恐さがあると考えるため。
理由:研究というのは特別な設備が必要なので、外部から見えにくいというイメージがある。もっと社会に対して開かれたものであったら、より良い技術の開発が望めるかもしれないと思っています。知るという事は後になって自分に対して得になるという意義をはらんでいると思う。実験して自分の内にこもっているだけではいけないと思う。
理由: ・国がリードして研究体制や安全性の整備を進めないと国益を損ねる。 ・優秀な研究者が育成されない。 ・欧米諸国と対等に戦うためには、国からの支援なしではやっていけない。
理由:医薬品、医療機器等の分野での国際競争は欧米の大企業が圧倒的優位に立っているが、国内のiPS細胞の技術的優位を生かして、国内産業活性化の起爆剤として活用されたい。
理由:医療の現場では治療の為に体を「物体」として扱うことが多いと思うので、特に幹細胞などの問題では「こころ」など目に見えない部分を忘れてはいけないと思いました。
理由:再生医療研究は臨床応用という形での実現が最重要課題だと思います。しかし、そのためには基礎と応用の両方の研究が必要になります。基礎研究を行っている立場からは、再生医療の実現には基礎におけるブレイクスルーが必要であると同時にその技術を応用する術を持つ人達の協力が重要だと思っています。どちらに偏ることも、逆にバランスだけを考えるだけでも不十分で、両方向的に発展している必要があると思います。
理由:医療(再生医療を含め)個人にかかわる問題で、それにより幸福になる人がいることは、容易に想像できるのに、その問題の先には、宗教上の問題、価値観、人生観などに踏み込んで、深い悩みが待っている。
理由:再生医療で自分の体を新しいものにおきかえることが一般的になったら、「自分ってナニ?」という感覚がめばえるように思います。再生できないオリジナルだけが「自分」でそれ以外は部分扱い。そうすると、健康や死に対する気持ちも変わり「自分」とは異なる「他者」に対する意識も変化すると思う。 障害のある方に接することの多い仕事をしているので、「個人」「自己」「個性」「自分」というものを意識してしまうクセがついているからかもしれません。
理由:現代社会の大きな問題の一つが、人口増加と高齢化である。医療や住環境が整った結果、人口増加につながったのかもしれないが、かと言って今の医療を後退させろという声は聞かない。そこに再生医療という新しい医療が入ってもやはりそれを拒むことは今の人類には出来ない。結果更に人口増加/高齢化が進んでも引き返すことは出来ないのだと思う。
理由:この種の高度な生命倫理的な議論が必要な生産物と市場への提供に関して、私的な利益追求が基本コンセプトの私企業に移すことに疑問を抱いています。
理由:地方公共団体の財政や法務の総務的な仕事をしていた私にとって、法制化や財務的なことに興味があり、まず、法制化などルールをつくることによって、再生医療の目的外利用を押さえ込む事ができ、倫理的にも有効であると考え、また、保険診療の適用をすることによって、財政的に軽減できるものと考えたからです。
理由: ・完全に機能不全になる前に予防的に対策が打てるから。 ・薬を飲まなくてすむようになるとよいから。
理由:自分のことだけを考えると寿命がのびることはうれしいことだけれど、社会全体や地球のことを考えたら、そこまでして人間ばかりが生き残っていっても...という気になりました。ただでさえ、現代、人口増加が問題になっているのに。特に私は都市開発に伴う生物多様性の減少について研究しているので、もっともっと自然を壊さないと人が住むところがなくなるような世の中になるのは避けていかなくてはならないと思う。
理由:iPS細胞やES細胞の発見によって、再生医療の可能性がどんどん広がってきたが、これによって病気になることがあたり前になってしまうように感じる。たしかに、なりたくなくてもなってしまうことは有ると思うが、なることを前提するのではなくて、ならない、ならせないことを前提に考えてほしい。医療の最終地点は予防であるということを念頭においてもらいたい。お金を獲得することを目的にするのではなくて、人間の未来に向かってしっかり考えてもらいたい。
理由:どこか1つの環境が熱心に政策を進めても意味は出てこない。研究者の努力に応える国家政策、国民の理解、そして国家政策を有効に利用できる研究体制、研究者のモチベーション、市民サポート、さらには、市民の求める医療の実現を国・研究者が一体となって目指す。近い将来、技術が1つでも実ることを願う。
理由:現在実際にiPS細胞を扱っているが、新聞やテレビでiPS細胞を取り扱った記事はあたかもすぐにそれが使えるかのように報じられている。再生医療に関心が向けられるのは良いことであるが、ほんの一部分だけ取り上げるのではなく、正確に時間や紙面を使って報じて欲しい。政治家の先生もメディアに出る際に科学技術に関する論議をして頂きたい。
理由:私はタバコを吸っているのですが、健康上のことで禁煙をしようと試みています。しかし、健康に問題が生じたら、すぐ再生医療で治せるという状態であれば、禁煙の必要もないからです。(コスト、安全性の問題もありますが...)
理由:人間の寿命は神が決める。病気治療は自分の意志で決める。この為に開発して欲しい。
理由:人のことばかり気にしていて動物のことに目を向けていなかった。犬や猫も自分の大切な家族なので、より発展すればそれもできるのではないかと思いました。
理由:導入時には、個人的な欲求(若返りなど)や今まで治らなかった病気を治せるなど、メリットが大きいが、将来の世代で様々な問題が生まれ、それに対する対処を今現在行うことができるのかが大切だと思ったから。
理由:特に、直接、身体の一部に替わる技術や、毎日身体に取り入れる物質(食品・医薬等)に関する技術の実用化に際しては、慎重な事前経験・検討を重ね、低リスクであることを十分に確認するとともに、そのリスクに見合う便益があることを、他の課題と整合させながら確認していく必要があるから(リスク・ベネフィット・バランス)。
理由:現実に脊損者(注:脊髄損傷者)のリハビリ、ケアを行っている者にとっては切実である。在宅パワーリハ(注:マシントレーニングを中心とした運動プログラムにより、身体的・心理的活動性を回復させることを目指す、リハビリテーションの手法の一つ)で回復しているが今以上に希望を現実にしたい。
理由:人の欲望にきりがないが、どこかに限界を引く必要があると思う。人は不老不死を願うが、それが最高のものだろうか。適当なところでキリをつけるのがよいと思う。 そして経済的な問題が提起されているが「お金」がそれほど大切なものか。「お金」と「時間」はエクイヴァレント(注:equivalent-等価なもの)と考え、「時間」にもう少しウェイトを置いてもよいのではないか。
理由:移植の必要がなくなれば、急患の場合等を除いてドナーは必要なくなる。脳死を死とするか否かはドナーというもののために議論されてきたのだとすれば、死の定義はうやむやになってしまう。医療の発達がなければ脳死という状態もほとんどありえなかったと思うが、患者の家族などは体だけでも生きているならと考えるかもしれないし、ドナーとして誰かの一部となり生き続ける、と考えて、それを救いとする人もいると思う。私のなかで答えが全く出そうにないので、ぜひ、このことは考えてみて頂きたい問題だと思う。
理由:医療を提供する側が受ける側に直接情報を提供する機会は非常に少ない。両者の間にはマスコミや情報機関が入ってしまい情報が湾曲する。一度の死亡事故を大きく取り上げるのではなく、また、再生医療は何でも出来るようにとらえられるような大げさな表現はひかえるべき。そういった誤情報と誤理解により、研究費や人件費が上下するのはたまったもんじゃない。
理由:ケアマネの業務をしており、本人と家族の意見、価値観の違いや、医療職との意識の違いを実感している。立場や価値観・倫理観が違えば選択や意思決定は違ったものになる。医療技術の発達向上を希望するが、それが一方的な考えや、物の見方だけで、一方向に向かうのはこわい事だと思う。多角的に向上していって頂ける事を希望する。
理由:私には今現時点で親しい人に難病の人がいないから言えていることなのかもとは思いますが、人は必ず社会の中で生きていて、皆が税金や保険で助け合いながら生きているわけで、そのことを忘れて生きていてはいけないと思っています。生活保護にならないように、大病もしないように努力して、それでもなってしまう人たちをみんなで支えていく事が理想だと思います。その中、一個人だけをみれば元気で長生きしたいとだれもが思うし、家族や友人にも障害、大病をかかえている人がいたらそれをなくせる技術が欲しいとは思うけれど、そのことで本来死ぬべき人が死なない=人口が増える(非生産人口の増加による国民の負担など)また、死や自分の身体の倫理観の変化により、結果的に再生医療の必要性が増え国民の負担になるetcの社会的問題をみんなで考えていかなきゃならないと思います。
理由:再生医療というと、臓器を単位としたイメージがありますが、まるまるひとつの臓器でなくても、一部の組織を移植して、わずかでも機能が回復するのであれば、脳卒中や急性心筋梗塞などで困っている人は多いと思うので期待しています。(母が脳梗塞で左上下肢に麻痺が残っています)。
理由:自分がインフルエンザかも知れないと思った時のことだが、とりあえず医者にいかなければ、と思ったし、社会的にもそれが要請されていたかと思う。自分の体のことは医療技術にまかせる、ということがほとんど当たり前のようになっており、当たり前とすら思わなくなる傾向がみられる。インフルエンザ(自分の病気としての)くらいなら、まだいいが、再生医療でそうなると思うとちょっとこわい。
理由:実際に再生医療に関わりの薄い人と、会話をした時に表面的な事象のみで恐がったり過度に期待されることがよくあったので。
理由:普段世の中がどうなった方が良いと考えることがあっても、声に出して提示しなければ、discussionもできないし、いつまでも具体性に欠けると思ったため。
理由:障がいがあるなしは日頃考えていないんだけど、障がいととらえられていることを治そうとやっきになる医療が先に出てはいけないと思った。
理由:私の父は母からの生体肝移植を受けたのだが、そのときに全く保険がきかなかった。父は、移植をしなければ確実に死ぬ状況で、お金をとろうとする態度にあまり良いイメージが浮かばない。再生医療が可能になっても、結局貧しい人にとっては関係ないのだろうか?
理由:ただでさえ、今、少子化と言われているのに、今、再生医療が発達しすぎたら生産力が減少し、国が機能しなくなってしまうかもしれないから。
理由:どんなに技術が発達しても、金銭的に受けられないとつらい。年齢制限なく子供の未来も救ってほしい。補助金制度や相談窓口もあった方がいい。
理由:ヒトへの臨床応用に際しては厳格なルール作りが必須であるが、その一方で、現場では、多くの書類を記載・作成する必要があり、また、それらは増加の一途と感じている。技術的な進歩により(IT等)解決すれば良いと思っています。
理由:研究職そのものが安定的な職種でもなく、必ずしもビジネスにつながる研究であるとは思わない。再生医療も多くの研究者が参加し、競いあう環境にあり、非常に厳しい場所であると考えられる。その中で研究成果を適正に評価し、成果報酬がもらえるようなシステム・ビジネスへのつながりというリターンにつながるモデルが考えられると嬉しい。
理由:技術の進歩により、不可能が可能になる時代がそれほど遠くないと感じましたが、その中でも今を一生懸命生きている方々も多くいると思います。また国によって医療格差が生まれ、貧しい国はさらに高度な医療が受けられないといった問題も出てくると思います。全ての人が平等にすばらしい人生を歩んでいけることが大事だと思います。
理由: *今まで渡米しても手術うけなあかん。ていう人を何人も見てきて、わざわざ高額を出して、アメリカに行かんでも日本で手術うけて治せたらなって思うから。 *世界中に病気で苦しい思いをしている人が多いし、治せるものであったらこういう医術で治せてあげれたらなって思うから。 *悪いことに使われると世界的問題につながってしまうかもしれんから。人の病気を治すということだけにつかって欲しい。
理由:子供の教育費などもそうであるが、金銭的に豊かな人は恩恵を受けられるが、その余裕がない人は我慢するしかないというのは倫理的におかしいと思う。 でも、だからといって再生医療の発達を好ましく思わない訳ではなく、この分野の探求には、それをどう広く人々に生かせるかを考えることが不可欠だと思いました。
理由:子供の教育費などもそうであるが、金銭的に豊かな人は恩恵を受けられるが、その余裕がない人は我慢するしかないというのは倫理的におかしいと思う。 でも、だからといって再生医療の発達を好ましく思わない訳ではなく、この分野の探求には、それをどう広く人々に生かせるかを考えることが不可欠だと思いました。
理由:国際的にみても、日本はドネーションの文化がまだ充分に根ざしてないと思います。多くの人が、再生医療という目的に力を貸していただいて、皆で育てていける社会になればすばらしいと思います。
理由:今だったら移植手術をうけるのに海外まで行かないといけなかったり、そのための募金活動などというのをよくではないけれどもTVで見るし、お金をもっていたら助かって、持っていなかったら助からないというのは、あたりまえだけどあまり良い感じもしないし、いやな感じがする。 あと、一昨年の国際理解講座で発展途上国の子の臓器が売られていると聞いた。 今は臓器が高いから売られるのだと思うし、もし安かったら?売られることは少なくや、なくなると思う。
理由:現在の医療技術の進歩でさえ長寿社会となり不自由ではあるが、独居で生活できる老人が増えている。再生医療というものが、いわゆる障害認定を受けたり、難病と言われる人々のみを対象にするのではなく、あらゆる医療を対象とするなら老人層の増加、逆ピラミッドはますます加速する。医療の進歩のみならず、介護・子育て支援にも力を入れ、バランスをとっていかないといけない。長生きはするが独居、孤独になってしまう。
理由:技術の進歩は素晴らしいし、多くの人々が幸せになるためには研究・開発はとても重要だと思います。ただし、何事においても「行き過ぎた」ものは問題があると考えます。細胞が増え続けたりすることをコントロールできるのか?逆にコントロールすべきなのか?あるべき姿を常に念頭に、研究をしてほしいです。
理由:再生医療は「医療」であって、基礎研究の成果だけで実現するものではない。その実現は、むろん細胞に関する十分な知識は必要であるが、それ以外にも、標準的な医療とするための様々な技術が必要であるし、経済、社会、哲学的問題についても万民で考えていく必要があろう。
理由:例えばなんでも(臓器、細胞等)再生できるような技術が確立したとしても、今もあるように国や地域で差があっては有効な医療であるとは言えないと思う。なぜなら移動するさいのリスクをともなうからだ。どこでも早くかんたんにできるようになる必要があると思う。
理由:再生医療の開発に莫大な医療費がかかっている結果、使用可能になったときには、治療を受ける人に、高額な医療費が請求されることが予想される。特に、世界の中で富みを持つ国とそうでない国の格差を考えると、平等に治療がうけられないという問題が起きるはずだから。
理由:社会に対する影響を考えることは、その技術が世間で受け入れられることにつながっていくと思うから。技術に対して妥当な意見を持つ事ができる人達はその技術を開発していない側の人達である。
理由:最近けっこう言われてる「ゲーム有害論」。死んでも生き返るから、という感覚が身についてしまうのだという、私は信じていないが。もし再生医療が発達したら、傷ついても回復できるとなるのではないか、とは思う。ホイミである、ケアルである、やくそうである、宿屋である、ポーションである(注:ケアル、ホイミ、ポーション等はゲームにでてくる回復魔法や回復アイテムの名前)。
理由:沢山のいろいろな意見があるので、合意をとりつけるのは至難のことと思う。まとまらないと世界から遅れることになる。
理由:再生医療が発達しても、安全性が確保できなければ、「医療」ではないような気がするので。
理由:自然に人が一生を終えることに反している。再生医療が可能になれば可能性が広がりすぎて本来人間の持っている力以上のことができてしまいそうでこわい。病気で苦しんでいる人もたくさんいるけれど、バランスが崩れなければいいと思う。私の母もガンで治療中だが再生医療で治ってほしいかどうかは???命は限りあるものでこそ美しいと思う。
理由:生命がお金を払って人為的にコントロールされる...そういうことがあたり前になったら、今以上に残酷で苦しい世の中が待ち受けていると思う。本当の生命力は人為的にはうまれないと思います。社会的倫理がめちゃくちゃになって生命が淘汰されるなら、自然の摂理に従って自らの生命力を使って淘汰し、淘汰される方がシンプルでいいと思う。
理由:ヒトの寿命や生来の能力、特徴に差異がなくなってしまうおそれがある。生物多様性の危機を自らつくり出すことになる。技術的安全性にばかり目がいっていたが個別性がなくなる恐れがあることに気づかされた。
理由:子供を産むと、死んでしまう生き物もいるし、寿命が1日だけの生き物もいる。人間だけ欲張って、不老不死になるのはずるいと思ったからです。それに、子孫を作った生き物は、本当は必要ないんだから、せっかく神様がくれた天国に行くきっかけをムダにしないようにしたいとも思いました。
理由:マスコミにおいて過度な期待を抱かせる報道がなされすぎている印象は確かにあります。報道が科学的になされる為には我々研究現場からの発信も大切だとは思いますが、内包する問題があまりに多くまだ、整理できておりません。
理由:倫理という曖昧な言葉、個々人によって全く異なる価値によって科学技術にストップをかける、口を挟むことが許されるのか。本来、個々人が決めるべきことを集団の倫理観などという存在もしないもので決めてしまっていいのか(私は良くないと思う)。中絶、クローン技術、臓器移植などを倫理上問題があるなどといって法で規制することは全く説得力がなく、不可能だと思う。
理由:過去に行われていたロボトミー手術(注:主に難治性の精神疾患患者を対象に行なわれた前頭葉を切除する手術。現在は禁止されている)の倫理的問題、副作用をクリアした手法が確立されると良いと思う(もちろん本人の同意のもと)ex 悩んでいる性犯罪者なんかはいると思う。
理由:今も存在する善し悪しの基準や格差が再生医療による操作可能性によって助長されるのではないだろうか。
理由:障害などもった事が不幸とは言い切れない、全ては自分。受け入れていく事も大事だと思います。心が豊かである事こそ一番大事だと思います。例えばけがなどの原因についても先に考えてほしい。今の人ってみんな病気だし。
理由:高度医療の健康保険(国、社会保険)の負担が将来どのように予想されているのか知りたい。
理由:iPS細胞を利用する事で、今までの技術では実現できなかった医療が可能となれば「ジュラシックパーク」も実現可能かもしれないという意見が出た。倫理的課題などを長い時間をかけてでも克服して、実社会への適用が望ましいと考える。