Q20

■再生医療の研究・開発を進めていく際の戦略に関する問題

研究を発展させるために、研究者のモチベーション(やる気)を高めるような支援はどうすれば良いか?

【アジェンダ】

研究を維持発展させるためには、人材も重要です。現在再生医療に関わる研究者の中には、期限付きの不安定な立場で雇用されている人が多数います。また、再生医療の研究をするために、研究計画を倫理審査(*1)に通したり、研究資金の獲得のための申請書や報告書(*1)を書いたりと、書類作成に多くの時間が費やされています。
そのような環境で、研究を発展させるために、研究者のモチベーション(やる気)を高めるような支援はどうすれば良いでしょうか。一つ選んでください。

【ひとつ選択】

  1. 研究者の報酬を上げる。
  2. 研究者の雇用を安定させる。
  3. 研究者が研究に集中できるように倫理審査や予算獲得等の事務手続きを簡略化する。
  4. 研究者が研究に集中できるように倫理審査や予算獲得等の事務手続きを行う事務員を雇えるようにする。
  5. 現状のままでよい。
  6. 研究者がどのような仕事をしているのかが分からないので、答えられない。

(*1)
倫理審査とは、研究が倫理的に逸脱しておらず、妥当なものであるかどうかを審査することです。

(*2)
日本の大学での研究資金の多くは、研究者が提案し、国の助成機関が審査、採択した研究課題に対して配分される「競争的資金」です。このため予算を獲得するには、提案のため申請書を作成し提出する必要があります。また大学の研究資金の大部分は税金でまかなわれているため、公正で効率的な運用が求められます。この点で説明責任を果たし、研究成果を広く社会に公開して還元するために、報告書を作成することが必要とされています。

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No.006

私が一番重要だと思うこと:

研究者の労働環境がよくなることが再生医療研究の推進に必要。

理由:事務手続きの書類書きが多いと実験の時間は少なくなる。雇用が不安定だと研究に興味があっても研究者になりたいと思わなくなってしまう。

No.008

私が一番重要だと思うこと:

研究から実際の医療応用へ『最短で高効率の道すじを整備する』。

理由:左記は、研究コスト削減と、必要な所に最大の研究費を投入することが可能となり、国の政策として整備することが必要。国際競争にも勝てるようになるし、雇用も確保できる。

No.018

私が一番重要だと思うこと:

研究体制の充実化。

理由:ヒトES etc細胞を使って研究することに倫理的な面で制約がある事はよくわかるが、書類の準備etc で研究がスムーズに始められないことが多いようです。研究の準備に時間をとられすぎて研究で外国との競争に負けるのではと危惧しています。

No.037

私が一番重要だと思うこと:

予算獲得に関して、競争から均等配分へ移行させる。

理由:予算獲得後に、正当化するためだけに出しやすい結果だけを安易に強制される様な雰囲気がある。また、教授や助教等も次年度の予算獲得の為に書類作成やその他の仕事が多く実質的に研究に専念できていない。教授や助教等が研究を指導できる時間がない。

No.047

私が一番重要だと思うこと:

財政支出・集中的に。

理由:折角の芽だから、国あげて、人物・金を集中投下して、法規制も整備して、世界をリードする実績をあげてほしい。

No.114

私が一番重要だと思うこと:

研究体制や市民への説明の国レベルでの支援が重要。

理由: ・国がリードして研究体制や安全性の整備を進めないと国益を損ねる。 ・優秀な研究者が育成されない。 ・欧米諸国と対等に戦うためには、国からの支援なしではやっていけない。

No.127

私が一番重要だと思うこと:

国と現場研究者の相互理解が最も重要。

理由:どこか1つの環境が熱心に政策を進めても意味は出てこない。研究者の努力に応える国家政策、国民の理解、そして国家政策を有効に利用できる研究体制、研究者のモチベーション、市民サポート、さらには、市民の求める医療の実現を国・研究者が一体となって目指す。近い将来、技術が1つでも実ることを願う。

No.150

私が一番重要だと思うこと:

研究体制の充実化。

理由:ヒトへの臨床応用に際しては厳格なルール作りが必須であるが、その一方で、現場では、多くの書類を記載・作成する必要があり、また、それらは増加の一途と感じている。技術的な進歩により(IT等)解決すれば良いと思っています。

No.151

私が一番重要だと思うこと:

研究者の研究成果を適正に評価し、成果報酬がもらえるシステムがほしい。

理由:研究職そのものが安定的な職種でもなく、必ずしもビジネスにつながる研究であるとは思わない。再生医療も多くの研究者が参加し、競いあう環境にあり、非常に厳しい場所であると考えられる。その中で研究成果を適正に評価し、成果報酬がもらえるようなシステム・ビジネスへのつながりというリターンにつながるモデルが考えられると嬉しい。