■再生医療と私たちの価値観(身体や生命、病、健康についての)との関わり
再生医療技術により、脳死臓器移植をしなくて済むならば、人の死に対する考え方にどんな影響があるか?
【アジェンダ】
再生医療の発展と「人の死」との関係についての質問です。
かつて臓器移植を促進するために「脳死」の概念が導入されたとき、その判定基準をめぐり、「何をもって人の死とするか」が激しく議論されました。たとえば心臓移植をする場合には、心臓死よりも早い段階で摘出したほうが移植の成功率が高くなるため、1997年に成立した臓器移植法では、心臓死より早い脳死の段階を「人の死」とすることになりました。しかし法案作成では、心臓死を「人の死」とする伝統的な考え方を維持すべきだという主張もなされ、今もこの考え方の対立は続いています。
もし、再生医療技術を用いて人工の臓器を作ることができるようになり、脳死臓器移植をしなくても済むようになったならば、人の死に対する考え方にどのような影響があると思いますか。
【ひとつ選択】
- 特に影響はない。
- 脳死についての議論に影響を与える。
- 脳死に限らず人の死に対する考え方に影響を与える。
- わからない。
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