Q6

■再生医療と私たちの価値観(身体や生命、病、健康についての)との関わり

「リスクを冒してでも病気を治す」という価値観への見方は、再生医療の発展によって、どうなるか?

【アジェンダ】

「病気を治した」人々への差別についての質問です。
再生医療の発展は、「病気を治す」という価値観にも影響を与えるかもしれません。例えば、これまでの医療では治せなかった難病の人たちのなかには、まだ安全性に問題がある段階の再生医療技術であっても、あえてそれを利用して病気を治そうとする人たちもいると考えられます。そのような「リスクを冒してでも病気を治す」という価値観への見方は、再生医療の発展によって、どのようなものになると思いますか。あなたの考えに最も近いものを選んでください。

【ひとつ選択】

  1. 特別視されることはない。
  2. 「人間誰しも病気になり、いつかは死ぬ」という自然の摂理を受け入れるべきだという考えなどから、「リスクを冒してでも病気を治す」ことへの反感が広がる。
  3. 「リスクを冒してでも病気を治す」ことへの共感が広がる。
  4. 再生医療を利用して病気を改善・治癒する人々が増え、患者と健常者という2つの立場を経験し、理解する人が増える。その結果、社会の中で「リスクを冒してでも病気を治す」ことに共感する人も増える。
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No.046

私が一番重要だと思うこと:

幸せって何?

理由:医療が進化していくのはすばらしいけど、"自画自賛チーム"(注:ワークショップ時に決めた自チーム名)のこの左のテーマは再生医療の科学的な進歩に人間的な視点から見ていて専門家の方に一度考えてほしいから、選びました。人間は必ず死ぬものだから生きている時の充実感が何より重要だと思います。

No.048

私が一番重要だと思うこと:

優生思想につながるのではないか?

理由:完全なものが良いこととされ、例えば、障碍者が今より差別されたりなど、新たな差別感情が生まれる可能性が考えられるから。

No.066

私が一番重要だと思うこと:

人が死なない。

理由:医療の現場にいて日々考えるのは、人間の様々な考え方、価値観に反して医療がなされている現実があるという事です。死は、いつか必ず誰にも訪れる事なのにそれを受け入れることが出来なくなっている人が増えているように思います。高度な医療は必要だと思いますが、それだけでは解決できない問題も増えています。死が解決する事もあると思います。

No.089

私が一番重要だと思うこと:

再生医療が我々の身体観・死生観を変えてしまうのではないか、という意見にいろいろと考えさせられた。

理由:この意見は、再生医療どころか、そもそも、病気、健康、医療とは何かを根本的に見直す所にまで導くだろう。再生医療は、臓器移植医療が近代的機械論的医療観に基づくのに対し、古代的な自然治癒力の考え方を復権させるものともいえる。しかし、自然治癒力には限界があるはずで、それを超えた再生まで望めない。歯が再生すればいいなあと思ったが、それは再生できないというのを受け入れていくことが大切なのかと思った。しかし、こういう考えって専門家に言っても聞いてくれないかな?

No.096

私が一番重要だと思うこと:

一番重要なのは、やはり、手術や検査を受ける本人(患者)自身の気持ちであり、考えることだ。

理由:iPS細胞で助かるならば、少しでもその命を長く保って平和に幸せに暮らしたいと思う人もいるだろうし、逆に「何もしないで死なせてくれ」という人がいるかもしれない。しかし、もちろんみんな長く生きたいと思うだろうし、再生医療というものはとても興味深いので、これからも発展していけばいいと思う。 ただ、人の思うことはそれぞれであり、患者自身としっかり話をすることを忘れないでほしい。だから左記の意見が重要だと思う。

No.098

私が一番重要だと思うこと:

病気が治ることは幸福なのか?

理由:治った時点で "本人は" 幸福だと思う。しかし、治療に関する費用、次の病への不安(特に高齢化とあわせて)等もあるので、治療後の生き方についてのケアというのも今後考えていく必要があると思う。(あとは "お金で治す" コトについて、治療できない人々との軋轢、もしくは後ろめたさも出てくるのではないだろうか?)

No.111

私が一番重要だと思うこと:

金持ちだけが生き続けられる。

理由:今は再生医療の限界を超えていると思います。大ケガをしたり、病気になるのも結果ですから、それを受け入れることも必要です。自然ちゆ力を高めたりすることで、難病などの可能性を軽減することはできると思います。あまり、長生きすると後の人がこまります。それぞれのライフステージを充実して終わっていくのが自然だと思います。

No.131

私が一番重要だと思うこと:

研究者・市民への生命倫理の浸透。

理由:生命倫理の細部は、時と場所で違ってもよい。患者にとってベストの選択ができれば。

No.139

私が一番重要だと思うこと:

倫理上の問題は?

理由:ケアマネの業務をしており、本人と家族の意見、価値観の違いや、医療職との意識の違いを実感している。立場や価値観・倫理観が違えば選択や意思決定は違ったものになる。医療技術の発達向上を希望するが、それが一方的な考えや、物の見方だけで、一方向に向かうのはこわい事だと思う。多角的に向上していって頂ける事を希望する。

No.177

私が一番重要だと思うこと:

科学技術の進歩によってもたらされる良い事ばかり考えないで悪用されるのでは?という視点を常に忘れてほしくないです。心が何より一番大事。

理由:障害などもった事が不幸とは言い切れない、全ては自分。受け入れていく事も大事だと思います。心が豊かである事こそ一番大事だと思います。例えばけがなどの原因についても先に考えてほしい。今の人ってみんな病気だし。