参加型演劇

Participatory Theatre

(文献1)身体的運動と創造性を使って、課題に関する演劇を行い、課題に対する解決策を考え、実行する力を身につける手法。

■ 何するの?
(文献1)
【イメージシアターの例】
イメージシアターでは、参加者がイメージや場面を表現するためのエクササイズである。参加者が他の参加者の体を用いて、自分の現在の状況、理想的な将来、そして現在の状況から理想的な将来までの過程を表現する。
[1.ゲーム]
楽しめる雰囲気づくり
[2.エクササイズ]
身近な話題で簡単な場面設定(居酒屋、18歳の誕生日、宝くじがあたったら、等)でイメージを形作る。
[3.問題解決のイメージを表現(静止)]
1.現在の状況・・・まず初めに現在の状況のイメージを形作る。
2.理想的な状況・・・次に、考えられる様々な理想的な状況のイメージを形作る。
3.現在の状況から理想的な状況に至る過程・・・最後に、現在から理想的な状況にするための過程を空想して状況を形作る。
[4.イメージを動かして劇に]
様々な問題解決の過程のうちの1つを選んで現在の状況⇒途中過程⇒理想的な状況、の流れのある劇にする。

【フォーラムシアターの例】
1.まず10-15分程度で、主人公が目標に取り組むが失敗する劇を演じる。
2.同じ劇をもう一度演じる。観客は「主人公がどう演じればより良い結果になったか」を考えてアイディアが浮かんだら、劇の途中に登場人物に成り代わって舞台に上がることができる。様々なアイディアを試してみるため、できるだけ多くの観客を促すことがポイントである。

■ どういうときに使うの?
(文献1)
・演劇の中で問題の解決策を考えることで、問題を様々な視点で考えることを学び、実際に解決策を実行する力を身につける。
・問題解決の過程を演じたり、または演じるのを見ることにより、実際の生活において類似の問題解決方法を行うことができる。
・様々な誯題(紛争、地域医療、環境問題、学校でのいじめ問題等)の解決に適用される。

■ 参加者は誰?
自由。フォーマルな参加型手法や言葉を使った参加型手法では参加しづらい人々に有効である。

■ 開催費用は?
場合による。

■ 時間は?
数時間。

■ 参考文献
(文献1)環境省 2008 恊働による持続可能な地域づくりのための手法・ツール集 http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=10223

■ もっと情報がほしい場合は?
平田 オリザ・蓮行 2009 コミュニケーション力を引き出す:演劇ワークショップのすすめ PHP 新書 ISBN-10: 456977105X

演劇ワークショップをコアとした地域防犯ネットワークの構築
http://www.anzen-kodomo.jp/program/research/o_hirata.html

オリジナルのワークショップを創る研究会『演劇ワークショップのつくりかたー現場からの実践ガイドー』
http://www.komaba-agora.com/ws_book.html

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