コンセンサス・ビルディング

Consensus Building/Dialogue

(文献1)何らかの政策案件に対して、利害関係者の代表者が第三者の支援を受け、会議の場で話し合い、参加者全員の合意を得た案(コンセンサス)を作成する直接対話による合意形成手法

■ 何するの?
(文献1)
課題となる政策案件の利害関係者を分析し、それらの代表者を集めた会議を実施する。
会議の場で話し合いを行い、利害関係者全員が同意できる案(コンセンサス)を検討・作成する。
実施事務局は、政策案件を有する行政ではなく、中立的な第三者機関が担い、議論の進行や利害関係者の特定、プロセス設計、合意草案のとりまとめ、非公開の場での合意形成などすべてのプロセスに関与する。

1.関係者分析(ステークホルダー分析、紛争アセスメントという呼び方もする。)特色は、行政が関係者を選定するのではなく、NPO等の中立な第三者機関が関与者を選定すること。
・関与者を特定
・関与者の利害関係の把握
・委員会形式で議論を行う可能性の有無
・関係者への出席要請
2.合意プロセス設定と役割分析
3.検討委員会による審議
特色:検討委員会を開催するかどうか第三者機関が判断
4.提案のとりまとめ
・関係者全員が合意できる提案 *ただし、複数案になる場合もある
5.事業実施・委員会による事業の監視

■ どういうときに使うの?
・主に公共性の高い計画づくり、規制策定
・委員の選定、プロセスの運営を第3者が行うことで、「行政の恣意性」を排除したプロセスとなる
・行政が公共事業等を実施する際に、利害調整を行う必要がある場合、透明性や説明責任を確保しつつ、柔軟なプロセスによって利害調整を行うことができる。

■ 参加者は誰?
ステークホルダー。会議を運営する第三者組織。

■ 開催費用は?
場合による。

■ 時間は?
場合による。

■ 参考文献
(文献1)環境省 2008 恊働による持続可能な地域づくりのための手法・ツール集 http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=10223

■ もっと情報がほしい場合は?
ローレンス・E.サスカインド他(2008):「コンセンサス・ビルディング入門?公共政策の交渉と合意形成の進め方」,城山英明・松浦正浩訳

コンセンサス・ビルディング推進協議会
http://www.acbj.org/index.html

交渉学と合意形成:コンセンサス・ビルディング
http://www.mmatsuura.com/negotiation/lect/lecture11.html

コンセンサス・ビルディング手法の実践
http://www.mmatsuura.com/research/cbuilding/index.html

北常三島交差点交通安全方策検討委員会ホームページ
http://www.jyosanjimacb.v-or.jp/

コンセンサス・ビルディングに関する研修報告書
http://www.pi-forum.org/act/cbuilding/2004cb-lecture.pdf

長山達哉(2006):「第三者機関の運営による住民参加型の交通安全方策検討委員会について」平成18年度国土交通省 国土技術研究会建設技術研究開発平成17年度成果発表会資料
http://www.mlit.go.jp/chosahokoku/h18giken/program/kadai/pdf/account/acc-05.pdf

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