シナリオ・ワークショップ

scenario workshop

ある技術を用いたり開発プロジェクトを実施した結果生じる社会的影響・効果を考慮し、将来がどのようになるのかを予測した「シナリオ」を予め用意し、これを、何段階かにわたる討論を経て、この社会変化に関わる人々からなる参加者によって吟味し、それぞれの立場から見て望ましく皆が共有できる将来像を描くとともに、それを実現するための行動プランを定めるための会議手法です。 (文献1)

■ 何するの?
(文献1)
【STEP1】 シナリオの作成:企画グループを組織し、複数の専門家と協議、ブレインストーミング後、ジャーナリスト単独または専門家と共同でシナリオを作成する。
【STEP2】 役割別ワークショップ(参加者を行政、NPO、産業界等グループ化して議論):
・グループ毎に全てのシナリオを批評し、批評カタログを作る。
・グループ毎に批評カタログから論点に優先順位をつけ、絞り込みを行う。
・グループ毎に、それぞれの立場から望ましい未来像として論点毎にビジョンを作る。
・グループ毎に、ビジョンに優先順位をつけ、絞り込みを行う。
【STEP3】 混成ワークショップ(グループが解体され、全てのメンバーで議論):
・各グループの選択したビジョンについて、他の立場からの利害等様々な条件を検討し、十分な議論の後、ビジョンの評価・検討・優先選択を行う。
・合意されたビジョンを実現するための具体的な行動プランを策定する。
・合意されたビジョンと行動プランを公表する。(プレス発表)
【STEP4】 報告書の作成:ワークショップの内容、最終ビジョン、行動プランについて、企画・運営スタッフが報告書を作成する。

■ どういうときに使うの?
(文献1)
・複数のシナリオを用いて議論することにより、参加者は対立する問題に対してより広く、深く考えることができる。
・シナリオを用いることにより、対立する問題に対して、参加者同士が直接批判・対立するのではなく、シナリオという緩衝材を介して議論を行うことができる。
・シナリオに関して話し合うことにより、話題が発散せず、短時間で議論を行うことができる。

■ 参加者は誰?
目的による。

■ 開催費用は?
目的による。

■ 時間は?
目的による。

■ 参考文献
(文献1)環境省 2008 協働による持続可能な地域づくりのための手法・ツール集 http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=10223

■ もっと情報がほしい場合は?
・若松征男 2010 科学技術政策に市民の声をどう届けるか 東京電機大学出版会

・平川秀幸(2002):「デンマーク調査報告書-シナリオワークショップとサイエンスショップに関する聞き取り調査」
http://hideyukihirakawa.com/sts_archive/index.html

・「三番瀬の未来像を考えるシナリオ・ワークショップ」事務局ホームページ,「開かれた科学技
術政策形成支援システムの開発」研究プロジェクトチーム:「「三番瀬の未来を考えるシナリオ・
ワークショップ」の成果について」
http://www.sys.mgmt.waseda.ac.jp/sw/pre/data01.html

・三番瀬の未来を考えるシナリオ・ワークショップホームページ:
http://www.sys.mgmt.waseda.ac.jp/sw/pre/data05.files/frame.html

・「三番瀬の未来を考えるシナリオ・ワークショップ」プレス発表資料等公開ページ
http://www.sys.mgmt.waseda.ac.jp/sw/pre/

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