なごや循環型社会・しみん提案会議(市民会議)

■ 何するの?
(参考1)
〇ハイブリッド会議
「ハイブリッド型会議」とは、利害関係者や問題当事者が討議を行う「ステークホルダー会議」と、多様な意見を持つ一般市民が討議を行う「市民会議」を適切に組み合わせることによって、広く・深く分析し論点を明確にするとともに、社会としての合意点を探るものです。

〇各会議の関係(参考1の図より作成)
1.ステークホルダー会議で、ごみに係る様々な利害関係者が「現場の声」で激論し、なごやの将来像についての指示を専門家チームに行う。
2.専門家チーム(循環システム分析グループ)がステークホルダーの意見を将来像(シナリオ案)として整理
3.市民会議で、専門家チームから提示されたシナリオ案をたたき台として、なごやで生活する立場から将来のあるべき姿を提案する

〇市民会議
2006年10月28日から2007年4月15日にかけて7回開催
(参考1)
前半の学習会や施設見学会等を通じて、ごみ問題に関する基礎的な情報を得て、2月以降にステークホルダー会議からの指示文書を基に専門家が作成したシナリオ案の理解(?・?)、選択(?)、修正(?)を行い、シナリオの確定を行いました(?)。
10月28日 ?オリエンテーション
11月11日 ?学習会
12月12日 (施設見学会) 【任意】
1月24日 (施設見学会+学習会) 【任意】
2月10日 ?シナリオの説明と理解
2月24日 ?シナリオの追加説明と意見交換
3月10日 ?シナリオの選択と修正 投票によるシナリオ選択
3月31日 ?シナリオの修正と提案シナリオの確定
4月15日 ?確定シナリオの確認と実現に向けた討議 ステークホルダー会議と合同開催

■ どういうときに使うの?(目的)
(参考1)
〇ハイブリッド型会議方式を採った理由
ステークホルダーの役割は、あくまでも経験等に基づいて論点を整理し、問題提起することに止め、最終的になごやが目指すべき循環型社会のシナリオの選択は、一般の市民(無作為抽出)が検討し選択すべきと考えました。

(参考2)
〇「なごや循環型社会・しみん提案会議」全体の目的
・「しみん」が、情報を共有し、議論を深め、できる限りの合意点を見出し、名古屋が目指すべき循環型社会の目標と実現の道筋のビジョンとして取りまとめ、しみん提案づくりを行う。
・しみん提案が「第4次一般廃棄物処理計画」に反映されるものになることを目指す。
・循環型社会に向けての全ての「しみん」による協働の取組のきっかけを得ること。

〇市民会議の目標
専門家がステークホルダー作成の「指示事項」に基づいて準備した循環型社会シナリオ(案)をたたき台として、市民が検討し、討議を深め、その結果に基づいて、最終的に「名古屋が目指すべき循環型社会」を提案として取りまとめること。

■ 参加者は誰?
(参考1)
・7月に名古屋市によるアンケート調査(無作為抽出の名古屋市民4000名)
→回答数1231名、そのうち136名が会議への関心を示す
→上記の136名を対象に、実行委員会事務局が参加意向に関するアンケート調査
→回答数95名、そのうち55名が会議への参加意思を示す
→実行委員会事務局が、電話による参加依頼と選出。会議開催予定日の都合を確認したうえで、性別・年齢・居住区などを考慮し34名を選出。その後、参加者自身の申し出により2名が参加を辞退。

■ 開催費用は?(資金源)
(参考2)
「なごや循環型社会・しみん提案会議」全体で、経費総額は3300万円強。大半は名古屋市からの負担金による。

■ 実施体制は?
主催「なごや循環型社会・しみん提案会議」実行委員会

■ 時間は?
数か月間にわたる繰り返し会議。

■ 参考文献
(参考1)市民提案:なごやが実現したい循環型社会の姿とそこに至る道筋について
http://shimin.n-kd.jp/document/shimin-proposal.pdf

(参考2)柳下正治 2011 ハイブリッド型会議の活用の可能性と限界:「なごや循環型社会・しみん提案会議」の実践を通じて 社会技術研究論文集, 8, 182-193
http://shakai-gijutsu.org/vol8/8_182.pdf

■ もっと情報がほしい場合は?
なごや環境大学 循環型社会推進チーム「これまでの歩み」
http://shimin.n-kd.jp/history.html
(上記サイトのサイドメニューにある「会議記録」より資料などの詳細が見られます)

市民提案:なごやが実現したい循環型社会の姿とそこに至る道筋について
http://shimin.n-kd.jp/document/shimin-proposal.pdf

なごや循環型社会・しみん提案会議「市民会議」参加の手引き
http://shimin.n-kd.jp/kiroku/shimin-1/061028smn1_exhibit1.pdf

柳下正治 2011 ハイブリッド型会議の活用の可能性と限界:「なごや循環型社会・しみん提案会議」の実践を通じて 社会技術研究論文集, 8, 182-193
http://shakai-gijutsu.org/vol8/8_182.pdf

前田洋枝・柳下正治 2007 「なごや循環型社会・しみん提案会議紹介:社会の中で動き出したハイブリッド型会議」PI-Forum, 2(1)
http://www.pi-forum.org/act/journal/piforum-2-1-5.pdf

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