なごや循環型社会・しみん提案会議(ステークホルダー会議)
■ 何するの?
(参考1)
〇ハイブリッド会議
「ハイブリッド型会議」とは、利害関係者や問題当事者が討議を行う「ステークホルダー会議」と、多様な意見を持つ一般市民が討議を行う「市民会議」を適切に組み合わせることによって、広く・深く分析し論点を明確にするとともに、社会としての合意点を探るものです。
〇各会議の関係(参考1の図より作成)
1.ステークホルダー会議で、ごみに係る様々な利害関係者が「現場の声」で激論し、なごやの将来像についての指示を専門家チームに行う。
2.専門家チーム(循環システム分析グループ)がステークホルダーの意見を将来像(シナリオ案)として整理
3.市民会議で、専門家チームから提示されたシナリオ案をたたき台として、なごやで生活する立場から将来のあるべき姿を提案する
〇ステークホルダー会議
2006年9月23日から2007年4月15日にかけて6回開催
(参考1)
ステークホルダー会議は、???の4回の会議を通じて、専門家が作成するシナリオ案への指示文書をとりまとめました。その後、専門家によるシナリオ作成の方構成を確認し(?)、市民会議により確定されたシナリオの確認を行いました(?)。
9月23日 ?オリエンテーション
10月7日 ?情報提供と意見交換
11月18日 ?現状や将来像についての討議
*アンケートの実施(?の討議で出されたキーワードの意見分布などを把握)
12月2日 ?専門家への指示文書作成
1月13日 ?シナリオ作成の方向性確認
2月24日(シナリオ説明会)
4月15日 ?確定シナリオの確認と実現に向けた討議 市民会議と合同開催
■ どういうときに使うの?(目的)
(参考1)
〇ハイブリッド型会議方式を採った理由
ステークホルダーの役割は、あくまでも経験等に基づいて論点を整理し、問題提起することに止め、最終的になごやが目指すべき循環型社会のシナリオの選択は、一般の市民(無作為抽出)が検討し選択すべきと考えました。
(参考2)
〇「なごや循環型社会・しみん提案会議」全体の目的
・「しみん」が、情報を共有し、議論を深め、できる限りの合意点を見出し、名古屋が目指すべき循環型社会の目標と実現の道筋のビジョンとして取りまとめ、しみん提案づくりを行う。
・しみん提案が「第4次一般廃棄物処理計画」に反映されるものになることを目指す。
・循環型社会に向けての全ての「しみん」による協働の取組のきっかけを得ること。
〇ステークホルダー会議の目標
・目指すべき循環型社会像に関する自由討議、論点の絞り込み
・シナリオ作成に関する指示事項のとりまとめ
■ 参加者は誰?
(参考1)
・ステークホルダーとは、ある問題に対して、何らかの関わりを持つ当事者を指します。
ごみ問題について言えば、次の方々が該当します。
●製品を生産する企業
●製品を購入しごみを出す生活者
●ごみを処理する事業者
●ごみ処理計画を策定する行政 など
・なごや循環型社会・しみん提案会議実行委員会は、なごやのごみ問題に深い関わりをもつ企業、地域団体、NPO、市民等の分野から、適任と思われる候補者の検討・依頼を行い、24名で会議を構成しました。
・公募市民とは、一般公募により選出したステークホルダーを指します。 「広報なごや(8/1-21)」やチラシ等で一般公募を行い、9名の応募がありました。選考委員会(実行委員会委員で構成)に よる書類審査・面接を経て、3名の公募市民を選出しました。
■ 開催費用は?(資金源)
(参考2)
「なごや循環型社会・しみん提案会議」全体で、経費総額は3300万円強。大半は名古屋市からの負担金による。
■ 実施体制は?
主催「なごや循環型社会・しみん提案会議」実行委員会
■ 時間は?
数か月間にわたる繰り返し会議。
■ 参考文献
(参考1)市民提案:なごやが実現したい循環型社会の姿とそこに至る道筋について
http://shimin.n-kd.jp/document/shimin-proposal.pdf
(参考2)柳下正治 2011 ハイブリッド型会議の活用の可能性と限界:「なごや循環型社会・しみん提案会議」の実践を通じて 社会技術研究論文集, 8, 182-193
http://shakai-gijutsu.org/vol8/8_182.pdf
■ もっと情報がほしい場合は?
なごや環境大学 循環型社会推進チーム「これまでの歩み」
http://shimin.n-kd.jp/history.html
(上記サイトのサイドメニューにある「会議記録」より資料などの詳細が見られます)
市民提案:なごやが実現したい循環型社会の姿とそこに至る道筋について
http://shimin.n-kd.jp/document/shimin-proposal.pdf
なごや循環型社会・しみん提案会議「市民会議」参加の手引き
http://shimin.n-kd.jp/kiroku/shimin-1/061028smn1_exhibit1.pdf
柳下正治 2011 ハイブリッド型会議の活用の可能性と限界:「なごや循環型社会・しみん提案会議」の実践を通じて 社会技術研究論文集, 8, 182-193
http://shakai-gijutsu.org/vol8/8_182.pdf
前田洋枝・柳下正治 2007 「なごや循環型社会・しみん提案会議紹介:社会の中で動き出したハイブリッド型会議」PI-Forum, 2(1)
http://www.pi-forum.org/act/journal/piforum-2-1-5.pdf