市民が考える脳死・臓器移植 −専門家との対話を通して−

■ 何するの?
(参考1:p80)
専門家と対話を深めながら市民が課題(今回は「脳死・臓器移植」)を考えられるようにする。会議スケジュールは、第1日目に市民パネルが専門家・事務局から基礎的な知識・情報の提供を受け、第2日目に市民パネルのみによるワークショップ、第3日目に市民と専門家によるワークショップを行い、第4日目に再び市民パネルのみでまとめの作業を行うこととした。最終日に市民パネルがまとめる議論の成果は、課題についての合意された提言である必要はなく、「今、社会が、課題についてどのように考えるべきか」(議題設定)をまとめられる手法とする。

(参考1:p94−p106)
第1日:基礎知識を学ぶ(2005年1月29日)
課題:市民パネルが、専門家や説明者から情報提供を受けて、脳死・臓器移植に関する基礎知識を学習すること
第2日:鍵となる質問をつくる(2005年2月5日)
課題:第1日目の情報提供を受けて、市民パネルだけで議論して疑問点・問題点を整理し、専門家への「鍵となる質問」をまとめること
第3日:専門家と対話する(2005年2月26日)
課題:市民パネルが専門家から鍵となる質問への回答を聞き、そのうえで専門家と直接対話すること
第4日:市民の提案をまとめる(2005年3月5日)
課題:第3日目までの成果を踏まえて、脳死・臓器移植に関して「いま社会として何をどう考えるべきか」について「市民の提案」をまとめること
公開シンポジウム「市民が考える脳死・臓器移植」(2005年4月23日)
・市民パネルから提案を発表、それを受けて討論
・新しい参加手法の可能性を検証

■ どういうときに使うの?(目的)
(参考2)
 参加者である市民が、「専門家」(学識経験者だけでなく、利害関係者や市民団体なども含みます)と より深く対話できるよう、会議手法の設計を工夫しました。市民パネルは、関連する分野の多様な専門家から基本的な情報提供を受け、問題への理解を深めます。そして、市民から専門家に対して疑問点や不安な点などを質問として投げかけたうえで、専門家との対話、市民パネル同士の議論を深めていきます。
 コンセンサス会議方式では、市民パネルが課題についての「コンセンサス」(合意)を得ることを目標としますが、今回の手法では、市民パネルが合意に至ることを必ずしも目指しません。与えられた課題について、「いま社会として何をどう考えるべきか」=「市民の提案」をまとめることを最終目標とします。

■ 参加者は誰?
市民パネル16人(1日目のみ17人)、基礎知識提供専門家6人、鍵となる質問に答える情報提供者9人

■ 開催費用は?(資金源)
笹川平和財団

■ 時間は?
準備期間:1年以上
イベント実施:4週末(4日)

■ 参考文献
(参考1)若松征男(2010)「科学技術政策に市民の声をどう届けるか」
(参考2)イベント要旨
http://www.cse.dendai.ac.jp/i/wakamats/dialogue/outline.html

■ もっと情報がほしい場合は?
・主催:市民参加研究会

・若松征男(2010)「科学技術政策に市民の声をどう届けるか」

・市民が考える脳死・臓器移植 ―専門家との対話を通じて― ホームページ
http://www.cse.dendai.ac.jp/i/wakamats/dialogue/index.html

・イベント「市民が考える脳死・臓器移植」の成果・資料公開
http://www.cse.dendai.ac.jp/i/wakamats/braindeath_doc/
*報告書も上記サイトから閲覧可能である

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